「鬼滅の刃」に登場する、最終弦の鬼・黒死牟の解説をする。
黒死牟（くろしもう）は、鬼滅の刃の最終弦（きゅうじゅうげん）に位置する強力な鬼である。彼女の正体は、鬼滅の刃における最強の存在であり、主人公・竈門炭治郎の最終的な敵として描かれている。
黒死牟は、遠くの神山（かざん）という場所に住んでいる。彼女の名前は「黒い死をもたらす者」という意味を持ち、その名の通り非常に残忍で無慈悲な性格をしている。また、鬼としての能力も非常に高く、肉体の回復能力や体力、武闘力など全てが最強レベルに達している。
黒死牟は、鬼になる前は女性だったが、身勝手な男性によって殺され、その怒りと憎しみが鬼となることに繋がった。そのため、女性を見ると殺したくなるという特殊な性質を持っている。また、自身が鬼になる前に目にした少女の姿が、ほぼ完璧なまでに再現された美しい顔をしているため、鬼としての自分の姿を一切認められず、そのことを自分の弱さと弾劾するように思っている。
黒死牟は、身勝手な本能のみで生きており、鬼でもあるが人間としての思考を持たない。そのため、鬼ではなく人間に殺されることでしか死ねないという運命に苦悩している。また、生まれたときから鬼であり、人間期の記憶がないため、人間の愛や友情といったものについて理解することができない。
さらに、黒死牟は月の呼吸を使いこなすことができる。これは通常の鬼とは異なり、体力や回復力を補うのではなく、時間を止めることができる。しかし、その力は限界があり、短時間しか使用することができない。
竈門炭治郎との最終決戦では、呼吸を止められないという自らの弱さをしみじみと感じながらも、剣士としての高い戦闘能力や月の呼吸を駆使して、炭治郎を追い詰める。しかし、炭治郎の姉・禰豆子の特殊な術によって呼吸を止められ、最期は炭治郎の手によって人間としての生を終えた。
黒死牟の存在は、鬼と人間の両方の視点から見ると、強烈な敵でもあり、同時にそこに生まれた運命に無力さを感じることになる。そんな彼女の悲劇的な運命が、物語をより深く魅力的なものにしている。
